山口県内の多くの事業者と接する中で、
私が感じてきたIT化・DXの3つの問題点について。
第1に、IT人材の不足が背景にあります。
山口県に限らず中小企業の管理職は50代以上の中高年者が占めています。この方たちはある程度ITへの関心と知識を持たれ、その必要性も感じられておられます。しかし実際の現場に携わる機会が少なく、それを見たり使ったりすることはありません。一方40代以下の現場に近い方はIT化の具体的なイメージは持たれていますが、経営という視点からどのようなシステムの導入が求められているのかを判断するには至りません。ここに必要なのは、双方からの丁寧なヒアリングと社内調査を行い、経営課題を共有した上で、実効性のあるプロジェクトを提案/推進できるITコンサルタントという事になります。またその改革を継続するためには、社内にIT人材を育て上げることが必要になります。
第2に、トップダウンによるIT化が現場にハレーションを生む事があります。
IT化を成功させるためには、関係者全員が同じ視座に立つ必要があります。そしてその改革は、ITの範囲内に止まらず双方の働き方に大きな変化をもたらせることになります。時にIT化は人事の問題まで及ぶことがあります。補助金の取得などによる経営サイドからの急速な改革は現場の混乱を招く事があることに留意ください。実装される改革のステージを双方が納得できるまで議論する必要があります。IT化導入経験の豊富なコーディネーターが必要になります。
第3に、導入する企業の細かな慣習や文化にシステムが対応できない例があります。
企業の中核となるシステムの変更には、ベンダーとの調整・協業が必要になります。また、既存のシステムだけでは、細かな部署間のインターフェースを補えない症状が起こります。差別化の源泉である「その企業らしさ」は、細部に宿ることが多くIT化後もそれは保全されなければ企業のバリューを損なってしまう事にもなりかねません。ここでは、IT市場で公開されているマイクロサービスの導入や時にオリジナルのアプリケーションを開発する力が必要になります。
misはIT化・DXのために、3つのソリューションを用意します。
「ITコンサルティング」: IT化導入の適切な判断が難しい県内の企業様に対して、ITと経営、両方の側面から包括的なコンサルティングを行います。
「サービスコーディネーション」 : 既にIT化を推進している企業様も含め、ITのより効果的な活用や細部の利用に課題をかかえられている方に適切なITサービスのマッチングやアドバイスを行います。
「アプリケーション開発」: IT化を導入されている企業様に、さらに充実した連携・統合を目指す企業様にオリジナルのアプリケーションを開発するサービスです。