マーケティングと集客の違いを徹底解説!顧客に響く施策で集客力アップ

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マーケティングと集客の違いを徹底解説!顧客に響く施策で集客力アップ

マーケティングと集客の違いを徹底解説!顧客に響く施策で集客力アップ

2023/09/07

マーケティングに携わる人にとって、集客力の向上は重要なテーマのひとつです。マーケティングと集客は密接に関連しており、効果的なマーケティング戦略が集客につながることは理解している人も多いと思います。

しかし、マーケティングと集客の違いや、集客力向上のために必要な知識を十分に理解している人は少ないかもしれません。

本記事では、マーケティングと集客の違いや、集客力をアップさせる方法をお伝えします。

この記事を書いた人

松村昌典(中小企業診断士)

株式会社エムアイエス 代表

山口県山口市(旧:阿知須町)生まれ 立命館大学経済学部卒業

大学卒業後、山口県中小企業団体中央会に入職。ものづくり補助金事務局を9年間担当。

2022年5月に独立し、株式会社Management Intelligence Service(現:株式会社エムアイエス)を立ち上げる。経営コンサルタントとして支援した企業はのべ1,000社以上。ITやマーケティングに関する知見の深さと、柔軟な発想力による補助金獲得支援に定評がある。自らのM&A経験を活かした企業へのM&A支援も得意とする。
「山口県から日本を元気にする経営コンサルタント」を合言葉に、山口県内の企業はもちろんのこと、県外企業へのコンサルティングも積極的におこなっている。

〈保有資格・認定〉

中小企業診断士
応用情報技術者

 

〈所属・会員情報〉

山口県中小企業診断士協会 正会員
山口県中小企業組合士会 正会員
山口県中小企業家同友会 正会員

目次

    マーケティングと集客の違い

    マーケティングも集客も、ターゲットに訴求するには欠かせません。基本的な部分、マーケティングと集客それぞれの重要性と両者の違いを解説します。

    マーケティングの重要性

    マーケティングとは、商品やサービスが売れる仕組みづくりのことをいいます。顧客の求めているものを把握し提供するまでのプロセスはもちろん、顧客が抱えている悩みや欲求をキャッチして、需要を喚起するサービスの提供も重要です。

    マーケティングの目的は、顧客の関心を惹き、商品やサービスを購入してもらうことにあります。マーケティングが不十分だと、市場とズレたサービスを打ち出しかねません。マーケティングは、ビジネスをする上では必要不可欠です。

    集客の重要性

    集客とは、顧客の関心を自社サービスに向け、商品やサービスを購入してもらうための活動です。広告やイベント、SNS活用など、さまざまな方法で自社サービスをアピールします。リファラル営業も集客に含まれます。

    どれだけ上質なサービスでも、顧客に情報が届かなければ購入してもらえません。世に知られていない商品は存在しないも同然という考え方もあります。そのため、ビジネスにおいて集客活動は必要不可欠です。

    マーケティングと集客の違い

    マーケティングは、商品やサービスを提供するための戦略的な活動全般を指します。一方、集客は、マーケティング活動の一巻として、顧客を企業や店舗に呼び込むための具体的な主要やプロセスです。

    マーケティングは顧客のニーズや欲求を理解し、それに基づいて商品やサービスを開発し、広告やプロモーションを実施します。集客は、マーケティングの成果を最大限に引き出すために、広告やプロモーション活動などを通じて顧客の関心を惹きつけます。

    マーケティングと集客の歴史

    マーケティングの起源

    マーケティングとは、商品やサービスを売り込むための活動全般を指す言葉です。その歴史は非常に古く、人々が商品を交換するという行為自体が始まった頃から存在しています。古代エジプトやローマ帝国などの古代文明でも、商品の需要と供給を調整する仕組みが存在していました。

    近代マーケティングの始まり

    近代的なマーケティングの概念が確立されたのは、18世紀から19世紀にかけての産業革命の時代です。工業製品の生産が増え、需要と供給のバランスを取る必要性が高まりました。この時期には広告が登場し、商品の宣伝や販売促進が始まりました。

    マーケティングの発展

    20世紀に入ると、マーケティングはさらに発展しました。大量生産が進んだことで、商品の選択肢が増え、競争が激化しました。企業は自社の商品を差別化するために、消費者のニーズや欲求を理解することが重要となりました。市場調査や顧客分析が盛んに行われ、そこから得られた情報を基に戦略を立てることが一般的になりました。

    デジタル時代への変革

    21世紀に入ると、インターネットの普及によってマーケティングの世界も大きく変わりました。デジタルマーケティングが台頭し、広告や宣伝の手法が多様化しました。ウェブサイトやソーシャルメディアを活用した集客が一般的となり、リアルタイムでのデータ分析を通じて効果的なマーケティング戦略を立てることが求められるようになりました。

    集客力向上のための知識の重要性

    マーケティングと集客は切っても切り離せない関係です。マーケティングの手法や戦略を理解し、集客力を向上させるための知識を持つことは、現代のビジネスにおいて非常に重要です。常に変化する市場環境に対応するためにも、最新のマーケティングトレンドやツールについて常に学び続けることが求められます。

    マーケティングと集客の歴史は、人々が商品を交換するという行為から始まり、広告や市場調査、デジタルマーケティングなどの進化を経て現代に至ります。これからも新たな技術や手法が生まれることで、ますますマーケティングと集客の世界は進化していくことでしょう。

    集客力を向上させるためのポイント

    集客力を向上させるためのポイントを具体的に解説します。

    ターゲット市場の特定

    自社で提供するサービスの需要がもっとも高いであろうターゲット市場を特定します。ターゲット市場の特定がズレると、どれだけ素晴らしいサービスを打ち出しても購入されにくくなるため、このフェーズは非常に重要です。

    顧客のニーズや要求を理解し、彼らがどのような価値を求めているのかを把握することが集客力向上の第一歩となります。

    魅力的なコンテンツの提供

    集客力を向上させるためには、顧客に対して魅力的なコンテンツを提供することが必要です。商品やサービスの特徴や利点を明確に伝え、顧客にとって役立つ情報やエンターテインメントを提供することで、顧客の関心を惹きつけます。

    オンラインプレゼンスの強化

    オンラインプレゼンスとは、オンライン上での存在感を意味します。現代のビジネス環境では、オンラインプレゼンスの強化は必要不可欠です。

    SEOやSNSの活用などにより、オンライン上で顧客の目に触れる機会を増やすことで、より多くの人々にサービスを届ける機会が発生します。

    顧客の声を活用する

    顧客の声、いわゆる口コミは、集客力を向上させるためのキーポイントです。多くの消費者が、口コミを見てから購買行動を決定します。そのため、よい口コミは集客力向上を加速してくれるのです。

    顧客のフィードバックやレビューを活用すると、自社の商品やサービスの改善点を把握できるため、サービス改善に有効です。顧客が満足できる体験を提供することで、よい口コミやリピート購入につながります。

    集客力向上のための具体的ノウハウ

    集客力を向上させるためのノウハウを具体的に解説します。

    SEOの実施

    検索エンジン最適化(SEO)は、Webサイトの表示順位をあげるための活動です。キーワードの選定やコンテンツの最適化など、検索エンジンがWebサイトを評価するときに重視する要素を押さえることが重要です。

    コンテンツマーケティングの実施

    コンテンツマーケティングとは、コラム記事や動画などで情報を発信するマーケティング方法です。

    主に見込み顧客(潜在顧客)の獲得やブランディングに効果を発揮します。顧客のファン化を狙うこともでき、リピーター獲得にも有益です。

    SNSの活用

    ソーシャルメディアは、多くの人々にリーチするための有力なツールです。ターゲット市場の特徴に合わせたSNSプラットフォームを選び、効果的な情報発信をおこないましょう。

    リピーターを大切にする

    顧客のリピート率を高めることは、集客力向上には必要不可欠です。

    イタリアの経済学者であるヴィルフレド・パレートが発見した「パレートの法則」によると、売上全体の8割は、リピーターなど2割の優良顧客によってもたらされると考えられるため、安定して利益をもたらしてくれるリピーターの獲得は非常に重要です。

    顧客にとって有益な体験を提供し、顧客との関係を築くことで、リピーター獲得につながります。

    マーケティング戦略の立て方

    マーケティング戦略には、基本の型があります。マーケティング戦略の立て方と、気をつけるべきポイントについて解説します。

    ターゲット市場を明確にする

    自社の商品やサービスを購入するであろう顧客のプロファイルを明確にします。商品やサービスを利用する典型的なユーザー像を「ペルソナ」といい、ペルソナ設定は効果的なマーケティング活動において必要不可欠です。

    具体的には下記のような項目を詳細に設定します。

    【ペルソナ設定に必要な項目】

    • 性別
    • 年齢
    • 職業
    • 趣味
    • 関心
    • 解決したいこと など

    顧客のニーズを理解する

    ターゲット市場のニーズを理解し、それに合わせた商品やサービスを提供することが重要です。顧客の望むものを提供し、自社サービスに興味を持ってもらいましょう。

    複数の集客経路を活用する

    Webサイト、SNS、対面営業など、複数の集客経路を活用しましょう。それぞれの経路には得手不得手があるため、単一方法でアプローチするよりも、複数の方法でアプローチする方が、認知拡大や集客効果を発揮できます。

    オンラインでの集客方法のみではなく、チラシやパンフレット、対面営業などオフラインでの集客方法も積極的に取り入れましょう。

    データ分析を活用する

    マーケティング活動の効果を測定するために、データ分析を活用しましょう。Webサイト解析や売上データなどを分析することで、どの活動が効果的であるかを把握し、改善策を見つけることができます。

    集客力向上のためにマーケティング活動をするメリット

    集客力向上のためにマーケティング活動をするメリットを解説します。

    新規顧客の獲得が可能

    マーケティングを通じて効果的な集客をおこなうことで、新規顧客を獲得できる可能性がアップします。

    広告やプロモーション活動を通じて、自社の存在や魅力を知ってもらい、自社サービスに興味を持たせることが可能です。そこから市場の拡大やビジネスの成長につながるでしょう。

    顧客のロイヤリティを高められる

    ロイヤリティとは、忠誠や忠実を意味する言葉で、ビジネスにおいては、会社や商品への信頼や愛着を意味します。

    マーケティング活動を通じて、既存顧客との関係を強化することができるため、適切なマーケティング活動は顧客のロイヤリティを高められます。

    【顧客ロイヤリティを高める方法】

    • リピーターに特典をプレゼントする
    • SNSでフォローバックを実施する
    • 有益なコンテンツを継続的に発信する

    顧客ロイヤリティが高まることで、リピート購入や口コミの発信につながり、長期的なビジネスの継続につながります。

    競合他社との差別につながる

    マーケティング活動で得たデータを活用すると、競合他社との差別化につながります。他社にはない自社の特徴や付加価値をアピールすることで、顧客に自社の魅力を伝えられるのです。

    データを活用してターゲット市場を絞り込んだ戦略で、ニーズを捉えたサービスの提供が可能となります。

    ブランドイメージの向上につながる

    適切な広告やプロモーション活動をおこなうことで、顧客に対して信頼感や信用を高められます。

    たとえば、顧客の心に響くようなエピソードをWebサイトで公開する、顧客に有益なコンテンツを継続的に発信するなどし、企業ブランディングを進めましょう。

    集客にかかるコスト

    マーケティングや集客活動には、労力と時間、費用が必要です。

    集客活動に必要なコストを具体的にみていきましょう。

    広告制作にかかる労力とコスト

    広告を制作するには、デザイナーやコピーライターといった専門のスキルを持つ人材が必要です。自社で雇用が難しい場合は、外注の検討をしましょう。

    自社内で作成する場合は、制作にかかる労力やコストも考慮しなければなりません。

    マーケティング戦略の立案と実行にかかる時間

    集客のためには、マーケティング戦略を立案し、実行する必要があります。しかし、戦略の立案や実行には時間がかかることもあります。マーケティングの専門知識やデータの分析が必要なため、社内のリソースを使って取り組まなければなりません。

    集客が直接的な利益に結び付かないケース

    集客は、商品やサービスを知ってもらうための手段です。場合によっては、集客が成功しても、必ずしも直接的な利益に結びつかないケースがあります。

    集客の結果が長期的なものである場合

    さまざまな集客活動のなかには、ブランド認知や顧客の興味を喚起することに強みを持つ方法があります。

    コンテンツマーケティングは、サービスの認知拡大やブランディングには効果的ですが、短期的な利益にはつながりにくいかもしれません。

    短期的な利益獲得を狙うのであれば、広告施策などと組み合わせる必要があります。

    購買意欲の低い顧客の集客による無駄な広告費

    購買意欲の高い人だけにリーチする方法はありません。そのため、各種施策の特徴を理解し、自社の状況に応じて施策を使い分ける必要があります。

    リスティング広告は、出稿方法次第では効果的に利益につなげられますが、多くの人目に触れる分、購買意欲の低い層にリーチしてしまうこともあります。購買意欲の低い人がクリックしたり問い合わせたりすることで、コストも人的リソースも無駄が発生してしまうケースは少なくありません。

    まとめ

    集客はマーケティングにおける一部であり、どちらも重要な要素です。マーケティングの理論や手法を学び、実務での経験を通じて集客力を向上させる必要があります。そのためには顧客ニーズの把握と丁寧なコミュニケーションがカギとなるでしょう。

    外部環境は絶えず変化します。常に学び続ける姿勢を持ち、試行錯誤しながら、自社に最適なマーケティング戦略や集客方法を見つけられることを願っています。

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