松村昌典の経営百景(2025年9月)

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松村昌典の経営百景(2025年9月)

松村昌典の経営百景(2025年9月)

2025/10/15

皆さん、こんにちは!
株式会社エムアイエスの松村です。

先日、営業能力向上のためのセミナーに参加するため東京へ行ってまいりました。
多くの学びを得て、さあ帰るぞと名古屋まで戻ったのですが、なんと当日に宿が全く取れず…。
いやはや、久しぶりに「野宿」を経験しました(笑)。
やはり出張は何事も事前の計画、特に宿泊計画が重要だと痛感した次第です。

さて、そんな個人的な体験はさておき、今月、私たち中小企業経営者が注目すべき経済の大きな動きが2つあります。それは「全国的なトレンドとなっている賃金引き上げ」と「自民党新総裁の誕生による経済政策の行方」です。

守りから攻めへ!最低賃金大幅上昇時代を勝ち抜く経営戦略

賃金の大幅上昇トレンド

この秋、政府主導による構造的な賃上げの流れを受け、全国的に過去最大級の最低賃金引き上げが実施されています。
そして、ここ山口県も例外ではなく、2025年10月16日から最低賃金が時間額1043円へと改定されます。
この全国的な賃上げトレンドは、物価高に苦しむ労働者の生活を守る目的と同時に、企業に対して生産性向上を強く促すメッセージでもあります。弊社にも「何か使える助成金はないか」というお問い合わせが殺到しており、経営者の皆様の関心の高さが伺えます。

 

専門家としての分析

中小企業診断士の視点から見ると、この変化は単なる「コスト増」という守りの課題として捉えるべきではありません。むしろ、「人材への投資」を通じて企業競争力を高める、攻めの経営改革の絶好の機会と捉えるべきです。
優秀な人材の確保・定着が企業の成長に不可欠であることは論を俟ちません。また、上昇した人件費の原資をいかにして生み出すかが鍵となります。そのためには、業務効率化による生産性の向上が急務です。
 

中小企業への影響と推奨されるアクション

短期的には利益の圧迫が懸念されますが、中長期的には採用競争力の向上や従業員の定着率改善といったリターンが期待できます。この賃上げに対応していくため、以下の3つのアクションを着実に回していくことを強く推奨します。

1. 業務プロセスの徹底的な見直しと改善サイクルの実践

まず、従業員が行っている日々の業務を一つひとつ洗い出し、「見える化」することから始めましょう。
どの作業に時間がかかっているか、どこでミスが起きやすいか、どこに無駄な待ち時間が発生しているか。現場の従業員も巻き込んで改善すべき点(=課題)を発見することが第一歩です。
解決策は必ずしも高価な設備投資とは限りません。作業手順の変更、道具の配置の見直し、情報の共有方法の改善など、すぐに着手できることも多くあります。

2. 課題解決の手段として、補助金・助成金を活用する
業務を見直す中で、解決すべき課題が明確になったら、次はその解決策を実行するフェーズです。
その際、解決策の実行を後押ししてくれるのが補助金や助成金です。
補助金ありきで事業を考えるのではなく、「自社のこの課題を解決するために、この設備投資が必要だ。この投資に活用できる補助金はないだろうか?」という順番で考えることが重要です。今回の賃上げへの対応という課題においては、まさに「業務改善助成金」や「省力化投資補助金」が強力な選択肢となります。

3. 勇気を持った「価格転嫁」の検討
業務改善努力と並行して、人件費を含むコストが上がった分を適切に価格へ反映させることも必要です。
自社が提供している商品・サービスの価値を改めて見つめ直し、その価値を顧客に丁寧に説明した上で、価格改定を検討すべき時です。業務改善による品質向上といった付加価値とセットで伝えることで、顧客の理解も得やすくなります。

その他、知っておきたい今月の動向

1. 自民党新総裁誕生!高市新体制の経済政策に注目

先日、自民党総裁選が行われ、高市さんが新総裁に就任しました。これに伴い、今後の経済対策の方向性に大きな注目が集まっています。
特に、中小企業支援策や新たな補助金・助成金制度、金融政策にどのような変化があるのか、我々経営者は注意深く見守る必要があります。新しい政策の動きは、迅速に情報をキャッチし、自社の経営戦略にどう活かせるかを判断するスピード感が求められます。弊社でも最新情報を追いかけ、皆様に有益な情報をお届けしてまいります。

2. 採択率30%の狭き門「新事業進出補助金」の攻略法

新たな事業の柱を立てるために多くの方が注目されている「新事業進出補助金」ですが、その採択率は約30%と、決して簡単な補助金ではありません。まさに狭き門です。
一度の申請で不採択だったとしても、諦める必要はありません。不採択の理由を分析し、事業計画をブラッシュアップして再申請する。このように複数回チャレンジして採択を勝ち取るという戦略的なアプローチが非常に有効です。粘り強く挑戦することで、実現したい未来への扉が開けるはずです。

まとめ:今、経営者が考えるべきこと

今月の最大のテーマである最低賃金引き上げは、全国的な大きなうねりです。多くの経営者にとって厳しい挑戦ですが、これを自社の業務プロセスを根本から見直す絶好の機会と捉えるべきです。
一つひとつの改善を地道に積み重ねて生産性を高め、より強固な経営体質を築き上げるための「追い風」にしていきましょう。そして、政治の動きという大きな外部環境の変化を常に視野に入れ、変化に柔軟に対応できる経営体制を整えていきましょう。

補助金や経営環境の変化を追い風に、貴社の強みを一層伸ばせるよう、今月も皆さまと共に歩んでまいります。 経営に関するご相談や、補助金申請のサポートが必要な際はお気軽にご連絡ください。

 

また、YouTubeチャンネル「マツムラ診断士の補助金虎の巻チャンネル」でも最新情報を発信していますので、ぜひチャンネル登録をお願いいたします!

朝晩はめっきり冷え込むようになりました。どうぞご自愛ください。
それでは、今月もよろしくお願いいたします!

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