松村昌典の経営百景(2026年2月)
2026/02/12
皆さん、こんにちは!
株式会社エムアイエスの松村昌典です。
2月も中旬となりましたが、山口市内では雪が積もったりとまだまだ寒い日が続いております。
週末はかなり暖かくなるとの予報で、寒暖差の激しい日が続きますが
経営者の皆様は、新年度に向けた事業計画の策定に奔走されている時期ではないでしょうか?
さて、今月は補助金制度において「大きな転換点」とも言える非常に重要なニュースが飛び込んできました。
今月のメイントピックとして詳しく解説します。
令和8年度「新事業進出・ものづくり補助金」への統合とその衝撃
これまで、中小企業の設備投資を支える二大補助金だった
「ものづくり補助金」と「新事業進出補助金(旧 事業再構築補助金の後継)」が
令和8年度より一つに統合される見込みとなりました 。
中身は大きく「革新的新製品・サービス枠」「新事業進出枠」「グローバル枠」の3コースに整理されます 。
中小企業診断士の視点で見ると、これは「申請のシンプル化」と「チャンスの集約」を意味します。
これまでは「どちらの補助金が採択されやすいか」という二段構えの戦略が可能でしたが
今後は窓口が一本化されるため、最初の「コース選び」の成否がすべてを決めることになります 。
特筆すべきは、これまで補助率1/2が基本だった新事業進出分野において
一定の賃上げ条件を満たすことで「補助率2/3」まで引き上げられる点です 。
これは、新しい分野へ挑戦しようとする企業にとって、過去最大級の追い風となります 。
公募開始は春頃と予想されますが、勝負は今から始まっています 。
特に「事業継続力強化計画(防災認定)」などの認定取得には1ヶ月以上かかることが多いため、今すぐ申請準備に着手してください 。
第1回公募は予算が潤沢で、かつ様子見の企業が多いため、最大のチャンス回になるはずです 。
その他、知っておきたい今月の動向
要注意!小規模事業者持続化補助金(第19回)の「実質締切」
現在公募中の第19回持続化補助金ですが、最終締切の4月30日を見て安心しないでください 。
申請に必須となる商工会・商工会議所発行の「様式4」の依頼締切は4月16日です。
この2週間前の期限を一日でも過ぎると、申請すらできずに泣くことになります 。
IT導入補助金が「デジタル化・AI導入補助金」へ名称変更
2026年より、IT導入補助金は「デジタル化・AI導入補助金」へと進化します 。
単なるソフト導入ではなく「AIをどう活用して生産性を上げるか」という論理性が審査で厳格に問われるようになります 。
また、過去に交付を受けた企業には厳しい賃上げ要件が追加され、未達の場合は「返還リスク」がある点にも注意が必要です 。
まとめ:今、経営者が考えるべきこと
今月のキーワードは「統合と準備」です。
国の補助金は、より「賃上げ」と「AI活用・省力化」を強力に推進する方向へシフトしました。
制度の変わり目は情報格差がそのまま採択率の差に繋がります。
「春になったら考えよう」ではなく、この2月のうちに、自社がどの補助金を目指すべきか、そして加点のための認定取得をどう進めるか。この初動の速さが、令和8年度の貴社の飛躍を決めます。
補助金や経営環境の変化を追い風に、貴社の強みを一層伸ばせるよう、今月も皆さまと共に歩んでまいります。
経営に関するご相談や、補助金申請の具体的なシミュレーションが必要な際はお気軽にご連絡ください。
三寒四温の折、体調を崩しやすい時期ですので、どうぞご自愛ください。
それでは、今月もよろしくお願いいたします!


