マーケティング戦略とは?立て方や活用のヒントを解説します
2023/09/06
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この記事を書いた人
松村昌典(中小企業診断士)
株式会社エムアイエス 代表
山口県山口市(旧:阿知須町)生まれ 立命館大学経済学部卒業
大学卒業後、山口県中小企業団体中央会に入職。ものづくり補助金事務局を9年間担当。
2022年5月に独立し、株式会社Management Intelligence Service(現:株式会社エムアイエス)を立ち上げる。経営コンサルタントとして支援した企業はのべ1,000社以上。ITやマーケティングに関する知見の深さと、柔軟な発想力による補助金獲得支援に定評がある。自らのM&A経験を活かした企業へのM&A支援も得意とする。
「山口県から日本を元気にする経営コンサルタント」を合言葉に、山口県内の企業はもちろんのこと、県外企業へのコンサルティングも積極的におこなっている。
〈保有資格・認定〉
中小企業診断士
応用情報技術者
〈所属・会員情報〉
山口県中小企業診断士協会 正会員
山口県中小企業組合士会 正会員
山口県中小企業家同友会 正会員
マーケティングの成果とは、会社にどんな影響をもたらすのか?
マーケティングの成果とビジネスへのインパクト
マーケティングは、製品やサービスの知名度を高めるだけでなく、企業のブランド価値や収益を大きく向上させる可能性があります。具体的な効果は以下のとおりです。
- ブランドの認知度向上:広告、イベント、SNSを通じて、製品やサービスの知名度を上げることで、新しい顧客層を獲得することが可能です。
- 顧客の獲得:有効なマーケティング戦略を通じて、特定のターゲット層にリーチし、彼らを顧客に変換することができます。
- 顧客ロイヤルティの強化:既存の顧客との関係を深化させることで、リピート購入や紹介を促進します。
マーケティング戦略がない場合のリスク
マーケティング戦略が不十分または存在しない場合、以下のようなリスクが発生する可能性があります。
- 市場のニーズを見逃す:市場の瞳孔や顧客のニーズをしっかりと捉えることができないため、競合他社に遅れを取る可能性が高まります。
- 資源の浪費:無計画な広告やプロモーション活動により、費用対効果が低いマーケティング活動に多額の費用が浪費される恐れがあります。
- ブランドイメージの低下:不適切なマーケティング手法や伝え方により、顧客の信頼を失い、ブランドイメージが損なわれる可能性があります。
成果を上げるためのマーケティング戦略とは?
戦略的マーケティングの重要性
戦略的マーケティングは、ビジネスの成長を支える基盤となります。これは、競合との差別化や市場のニーズに対応するための方向性を示すものです。
マーケティング戦略4つの要素
成功のためのマーケティング戦略には、以下の4つの要素が重要です。
- ターゲット市場の定義:製品やサービスを必要とする特定の顧客層を意味します。具体的な顧客の属性や興味、行動などをもとに、もっとも効果的にリーチできる顧客層を特定します。
- 価値提案の構築:製品やサービスが顧客にどのような価値を提供するのか、その独自性やメリットを明確に伝えるメッセージを構築します。
- 適切なチャネルの選定:製品やサービスを顧客に届けるためのもっとも効果的な手段やメディアを選択します。
- 評価とフィードバックの組み込み:実施したマーケティング活動の効果を測定し、改善のためのフィードバックを収集します。
マーケティング戦略の具体的な立て方
ターゲット市場の特定
市場を理解し、もっとも効果的にリーチできる顧客層を特定することが重要です。
- 市場セグメンテーション:市場をさまざまな属性や行動に基づいて細分化するプロセスです。たとえば、年齢や性別、地域、趣味などの属性によって市場をわけることが考えられます。
- ターゲットの選定:セグメンテーションをもとに、もっともリーチしやすく、製品やサービスに興味を持ちそうな顧客層を選定します。
価格提案の構築
価格提案は、製品やサービスが提供する独自の価値やメリットを顧客に伝えるメッセージです。
- SWOT分析:企業の強み、弱み、機会、脅威を分析し、独自の価値を見つけ出すツールとして用いられます。
- ポジショニング:製品やサービスが市場内でどのような壱を占めるかを明確にし、競合との違いを強調するメッセージを作成します。
チャネルの選定
製品やチャネルを顧客に届けるためのチャネルを選定します。
- オムニチャネル戦略:物理的な店舗からオンラインストア、SNSまで、顧客が使用する全てのチャネルを統合して、一貫した経験を提供する戦略です。
- チャネルのROI分析:各チャネルの投資対効果を評価し、もっとも効果的なチャネルを選択します。
評価と改善
マーケティング戦略の効果を評価し、必要に応じて改善をおこないます。
- KPI設定:戦略の正解を定量的に評価するための指標を設定します。たとえば、Webサイトの訪問者数や、広告のクリック率などが考えられます。
- A/Bテスト:異なるマーケティング手法やメッセージをテストし、もっとも効果的なものを特定するための実験手法です。
これらの手法や理論を駆使し、効果的なマーケティング戦略を構築することで、ビジネスの成長を促進することができます。
マーケティング戦略を活用する際のヒント
チームとのコミュニケーションを強化する
成功するマーケティング戦略は、チーム全員の共通の理解と揚力が不可欠です。戦略を立てる際には、関連する部門やチームメンバーとのコミュニケーションを重視し、一貫したビジョンを共有することが重要です。
顧客のフィードバックを大切にする
マーケティング活動の真の効果は、顧客の反応によって判断されます。定期的に顧客のフィードバックを収集し、それを戦略の見直しや改善に活用することで、適切な戦略を構築することができます。
常に最新のマーケティングトレンドを追う
市場や技術の変化は迅速です。最新のマーケティングトレンドや技術を常に追いかけ、それを自社の戦略に取り入れることで、競争性優位を保つことができます。
まとめ
マーケティング戦略は、企業の成長と成功をサポートする基盤となります。この記事を通じて、マーケティングの成果がビジネスにもたらす影響や、効果的な戦略の立て方についての知識を深められることを願っています。そして、それを現場での実務に役立てることで、より多くの成果を上げる手助けとなれば幸いです。