QCストーリー「目標設定」とは?数値化できないときの対処法も説明
2023/06/202024/09/11
QCストーリーとは、製造業などの品質管理において品質・サービス向上をするための手順です。目標の設定から対策立案、標準化に至るまで、一連の流れをステップに表したもので、その中でも目標の設定は活動の方向性を決める重要なステップです。
この記事ではQCストーリーの「目標設定」について詳しく解説します。
目次
QCストーリーで目標を設定するステップ
なんとなく決めた目標では効果的な改善効果は見込めません。効果的な問題解決を行うには、根拠のある具体的な目標を決める必要があります。ここでは目標設定の手順を紹介します。
QCストーリーで目標を設定するときの注意点
目標を設定するにはいくつかの注意点があります。ここではその注意点について解説します。
QCストーリーで目標を数値化できないときの対処法
管理部門や人事部など、成果が数値化しづらい部門でQCストーリーを展開することもあるかと思います。もともと製造業の現場で活用するために開発された手法のため本質にそぐわない部分もあるかもしれませんが、どうしても数値化することが難しい場合の対処法をまとめました。
QCストーリーの目標を設定する重要性
どうして目標の設定が重要なのでしょうか。成果が上がれば目標は後付けで良いとの考え方もあるかもしれませんが、ここでは目標を設定することの重要性について説明します。
QCストーリーの進め方
QCストーリーには問題解決型、課題達成型、施策実行型、未然防止型の4つの型がありますが、大まかな流れは同じです。ここでは基本の8ステップを紹介します。
QCの目標設定に関するよくある質問
最後に、QCの目標設定に関するよくある質問についてまとめました。QCストーリーを進める上でぜひ参考にしてください。
QCストーリーの4つの型って?
QCストーリーには4つの型があります。未然防止型を外して3つの型といわれることもあります。適した型を用いることで効果的にQCストーリーを進めることができます。
● 問題解決型
問題を解決するための型です。QCストーリーの基本となります。マイナスからゼロにすることをイメージするとよいでしょう。
● 課題達成型
問題があまりない状態から、現状をよりよくするための型です。ゼロをプラスにするイメージです。まだ達成したことがないことを目標とするため、要因の解析より方策の制定や成功シナリオの作成に重きをおきます。
● 施策実行型
問題に対する解決法がすでに分かっているときに使う型です。要因解析を省略し、対策案を挙げることに注力するのが特徴です。スピード感重視で改善活動を行うことができます。
● 未然防止型
これまでに現場で発生した事故やミスなどの原因を分析して、今後起こりそうなトラブルを防ぐための型です。
まとめ
QCストーリーにおける「目標設定」について理解が深まったでしょうか?
目標設定は改善活動の方向性を決めるための重要な要素です。根拠を明確にすること、具体的な数値を用いることを念頭に置いて目標の設定をしましょう。特に「なにを(What)」「どのように(How)」「いつまでに(When)」は具体的に設定しましょう。
QCストーリーについて難しく感じるかもしれませんが、上手に使えば効果的に問題や課題を解決するツールになります。日々の業務で発生した問題や課題にQCストーリーを使ってみてください。
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